へっぽこ盟主、初の要塞戦。
LINEAGE2 REVOLUTION.
それは、数多くの出会いと、戦略と陰謀の渦巻く場所。
同居人の勧めで、何の気なしに始めたこのゲームは、あっという間に私の生活を変えることになる。
事前予約し、配信を心待ちにし、プレイする中で血盟を立ち上げるもダンジョン内にて勧誘、移籍。
そうして出会った血盟、ウィンターフェル。
なんの因果か、現在では副血盟主を務めさせて頂いています。
それはそんな私が、事前の全力での根回しと、一日だけ盟主となった日の話。
「要塞戦実装」。
その言葉を見た日から憧れ、無課金ながら戦闘力を上げる日々。
血盟アデナは少ないけれど、一度は要塞戦を経験しよう。
盟主ジョン・スノウ、通称キングの言葉に背中を押され、要塞持ちの各盟主様に伺いを立て、そうして心理戦の末に決まった初陣相手は、
パプリオンサーバー1位血盟、HIMAWARI。
私が交渉役でなく、ただ聞かされる側だったら、正気か?と言ったと思う。
心なしか、キングの発言に清々しさを感じる。
そうして迎えた要塞戦当日、集合時間にいたのは5名ほど。
対するHIMAWARIは
ごめん神流さん、通称神さま、その情報聞きたくなかったァー!!
血盟アジトにも人が集まらず、迎えた要塞入場時間。
集まってくれたHIMAWARIにも申し訳ない…と思っていたところへ、続々と到着する血盟員。
ごめんなさい、正直私、泣きそうでした。
そして感極まり、ど緊張した中で迎えたカウントダウン直後。
事件は起きる。
キングと我が軍の火力バカ、てんいちの作戦会議をずっと聴いていたにも関わらず、まさかの場外ホームラン並みの暴走する私。
そこは回復の泉だ。
体力MAXで回復しに行ってどうする。
今ならそう言える。
そしてまさかの、
スキルを使うのを忘れ素殴りの突撃、そして瞬殺。
正直もう、記憶が定かではない。
一言だけ言える。
皆さん、ごめんなさい。
そうしてキルされ続けるうちに刻印の存在、そしてスキルの存在を思い出し、刻印しつつ、全力で防御塔を折りに行く。
火力バカ、てんいちの特攻。
てんいちが突っ込んだ後、すかさず仕留めていく趙雲さん。
ソウルショット忘れてた、使えば俺は最強や!!と頼もしすぎる発言をして特攻するZARAさん。
みんなどこ行ったかわからないー、迷子だー!と私を安心させてくれる発言をするも、敵を見つけてはキルだ!!と声高に指揮するエルダー、あやさん。
普段は黙々と血盟内最速の速さを誇り、まさかの盟主よりも淡々と刻印、バフをかけ続けてくれる、刻印王しぐるん。
私と同じパテ内で動き、いて欲しいところには常に居てくれる、モーションの神の迷宮詩人こと、めいきゅん。
一緒に防御塔を折りに行く、誰より可愛い顔文字の子持ちパパさん、オメガさん。
頼もしすぎて感極まる私。
なにより今回の我が血盟の活躍は、
相手方の聖印の刻印があと3秒で終わる、という段階で突っ込んでいき、見事刻印を止め、時間を稼いだTHEこと座長、そしててんいちの特攻だと思う。
そして、2回目の刻印は防げず、要塞戦終了。
淡々とキル数を稼ぎ、我が血盟MVPに輝くのは、やはりキング。
要塞戦直前まで強化し続けてくれていた神さまや、あわや間に合わないかという段階で来てくれたストライクさんや天さん、あきらんぼさんにも、本当に感謝しかない。
私1人では、決して辿り着けない場所がある。
けれど、みんなと一緒なら。
敬愛する漫画の一節が、頭を過る。
そうして、我が血盟の初陣は、大敗ながらも達成感に包まれ、幕を下ろしたのでした。
格下だからと侮ることもなく、総員で来てくださったHIMAWARI様へ、心からの感謝を。
終わった後も延々と流れるエリアチャットと、打ち上がる花火。
本当に、楽しかった。
多くの反省と、数多くの課題を見つけることができた、実りの多い時間だった。
盟主という大役を任せて頂きながらも、超絶的なてんぱり私の動画を、敢えてここに残す。
そして名乗る。
我こそは要塞戦に現れる中で、リネ界一のへっぽこ盟主だ、と。
*文章中の表現において、敬愛して止まないケンラウヘルサーバー、反王親衛隊盟主、ケンラウヘル様の影響を多大に受けております。ガチ読者です。
反王様より、快くお名前を使用させて頂く許可を頂きましたので、この場を借りて感謝の意を述べさせて頂きますm(_ _)m